風邪をひいて食欲がないとき、ついつい食事を抜いてしまいます。
しかし、しっかり風邪を治すためには、やはり体力を付けなければなりません。
そんな時、『お粥』を食べる人が多いと思いますが、そこにはワナがあります。
食べやすいからと言って、流し込むような食べ方はかえって胃腸に負担を与えるのです。
風邪の時、お粥は逆効果って本当?
当塾質問投書箱からの話題です。もうすぐ人生60年のベテラン主婦講師ふみみ先生との会話の一部です。
どういうことか?中学2年生の理科でやったことを思い出してください。
口で噛むことで、唾液と食物をよく混ぜ合わせる。
この唾液には『アミラーゼ』という消化酵素が含まれていて、デンプンを分解してくれるのです。
だから、よく噛まずに流し込んでしまうと、この分解があまりできないのです。
口での『消化』が不十分なため、その後の消化器官である『胃腸』に負担がかかってしまうのです。
お粥を流し込んで食べる人にとっては、逆効果と言ってもよいでしょう。
では、なぜ「お粥」という選択肢があるのか?
するすると流し込んでしまい、かえって胃腸に負担をかけてしまいがちな『お粥』。
ではなぜ、このような料理が風邪の時にいいと言われているのか?
それは、『食べやすい』をもうちょっと正確にして『噛みやすい』としてはいかがでしょうか?
食べ物をよく噛んですりつぶすことで、食べ物の『表面積が大きく』なります。
すると、表面につく消化酵素の量が増えて『効率よく消化できる』のです。
これは、口の中だけでなく、次の消化器官でも役に立ちます。例えば『胃』。
胃にはたんぱく質を消化する働きがあります。
この時も消化酵素が使われますが、食べ物が細かくすりつぶされていれば効率よく消化ができるのです。
よく噛んで食べようと言われるのはこのような理由があります。
風邪の時は噛むのも億劫になってしまいますが、その『噛む』手間を『柔らかさ』で手助けをしているのがお粥です。
その他、風邪の時のおススメは?
お粥だけでは栄養面で不安が残ります。
お野菜やお魚が食べられると少しはマシですね。
お鍋の後のくたくたの白菜なんか柔らかくていいと思います。
意図的に作り上げてもいいかもですね。でも、忘れてはならないのが、『食べやすい』ではなく『噛みやすい』。
ゆっくりでもよく噛んで食べることが大切です。
人物イラスト提供:アイキャッチャー様
コメント
言われてみれば確かに消化に悪いですね。物質で考えたら理解できました。柔らかくなってるから流し込んだりしてたけど、ちゃんと噛むようにします。
最近はおじやを作ってダイエット食にしています。
おかゆは…さすがに味気ないので病気の時にしか作りません。
なんでおかゆの作り方で検索しておかゆの食べ方がでてくるんだよwww
しかも、普通にタメになる話だしwww
めんどくさいけど、めっちゃ噛むわwww
なんならうがいみたいにぐちゅぐちゅしたるわwww
おかゆ最強説wwwwwww